世界一周ブログ -  動物園のはなし

帰国後
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    世界一周初心者のヨメブログです

    高校の2年になるとき、
    進路相談で先生から「理系か文系か決めましょう」と言われた

    2年からクラスが分かれて、理系だと微分積分とか、物理とかが入ってくる。
    文系だと歴史とかが強化される。

    その決断は、すなわち“将来何になりたいか”でもあるのだ。

    昔から“やりたいこと”が明確にいくつもあった私は、その時悩んだ。
    『マスコミでラジオ番組制作をする』か『動物園の飼育係になる』か
    『幼稚園の先生になる』か、だ。
    3番目の幼稚園の先生は実家が幼稚園を経営しているため、
    すごく身近に感じていたし、両親の姿に憧れもあったためだ。
    でも、敷かれたレールの上を歩く気もして心地よくない。
    それに、私の立場だと単純に「結婚したから辞めます」なんてことは
    絶対できない経営側の立場になる。
    むしろ、園全体を背負って一生幼稚園を見ていく覚悟がなければならない。
    ミニスカートの丈とルーズソックスのたるみ具合を気にしている
    高校1年生の私にはできない決断だった。

    2番目の動物園の飼育係への憧れも強く、かなり悩まされた。
    獣医になるのなら、間違いなく理系に進まなければならないからだ。

    私は昔から生き物が大好きだった。
    お金がかかる遊園地なんかには1回しか連れて行ってもらったことがなくて
    いつもお金のかからない動物園や水族館、山登りばかりだったことも関係しているかもしれない。
    幼稚園の頃はうさぎも飼わせてもらったし、掃除や餌やりは私の仕事だった。
    縁日のたび、親からもらった300円の多くを金魚すくいにつぎ込み、
    張り付くように居座っては何袋もの金魚をすくって、自宅の水槽で5センチほどまで育て上げた。
    犬も、カメも、ザリガニも、カブトムシも、ヤドカリも、カニも、
    全てタダでもらっては「自分でちゃんと世話をするのなら」という条件付きで飼わせてもらった。
    飼育の中で犬やうさぎの出産にも立ち会えたことも、貴重な体験だった。

    動物園で働く人になりたくて、
    高校2年生の時に付き合っていたムコとの初デートは私の希望で上野動物園だった(笑)

    結局、血がまったくダメなことや自分の数学の成績を落ち着いて再考してみて、
    1番目のマスコミの道へつながる文系を選んだのだが、
    この動物園への憧れはいまだに根強く私の中にある。
    だから、この世界一周にもたくさんの動物観察場所が組み込まれている。

    何の話だか分からなくなってしまったが(笑)、
    つまるところ、アマゾンの動物園に行ってきたのだ。

    最近は旭山動物園に象徴される
    “生態展示”なる「動物が野生で過ごす姿に近いかたちで
    本来持っている個々の動作や能力が発揮できる展示をする」
    動物園が増えて話題になっているが、アマゾンは違う。
    「あまりにも質素な作りで生態展示になっちゃってます」なのだ。

    だから、おもしろい!!

    昨晩の雨季のアマゾンの雨でぐちょぐちょで
    とてもお客を歓迎しているとは思えない散策路わきには
    アマゾン河で野生を見たピンクドルフィンが飼育されている。
    イルカ、近い、すごい近い。
    柵も何にもなくて、ヘタしたらそのまま落ちちゃえるプールにイルカが泳いでる。
    子供のころはグレーで大人になるとピンクになるそうで、
    この子もおなかやヒレはきれいなうすピンク。
    目を輝かせてイルカプールを見ていると、水面から頭を出して、
    プールに浮かんでいた棒切れをくわえてこちらに泳いでくるピンクイルカちゃん。
    あら、触れるじゃないの!
    頭をなでなでして、棒を遠くに投げてやると、またくわえて戻ってきた!
    30歳すぎのおじさんとおばさんが、イルカと遊んであげてるんだか
    遊んでもらってるんだか分からない“棒投げ”を繰り返すこと30分。
    あー、たのし。

    最後にはプールのふちの袋に入れてかけてあった
    体長7センチくらいの魚を(勝手に)餌付けしました。

    餌をあげてみる

    そのほか、日本でキャラクター化もされて人気の世界最大のネズミ、カピバラも自由な観察。
    腰くらいまでしかない柵の向こうにたくさんのカピバラさん。
    柵越しに座るとカピバラさんが寄ってくる寄ってくる。
    「エサくれー」とばかりにご立派な前歯と鼻を突きだしてきた。
    そこらへんに生えてる雑草を差し出すと、奪い合って食べだした。
    かわいー。

    ちなみに飼育委員さんもちらほらいるんだけど、
    微笑ましく眺めてらっしゃったので、問題ないと思われる。

    ここの動物園のみなさまは非常に愛想がよく、
    こちらが近づいていくと向こうも近づいてきてくれて
    ひとパフォーマンス見せてくれる。
    (例外:爬虫類は動かない。ピューマは威嚇してきた)

    入園料90円にして、この充実度はかなりオススメ!

    ※大興奮のヘビおじさんの話もあるんだけれど、
    ムコがどうしても書きたいっていうのでムコブログをご覧あれ。

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