世界一周初心者のヨメブログです。
ガラパゴス諸島へ行きたい!そう思ったのは小学生の時だった。
うちの母は勉強に関してお金をかけることに反対だった。
参考書や本などはいつでも与えてくれたのだけれど、
通信教育や塾に通うことにはなかなか許可が下りなかった。
小学校では赤ペン先生がはやっており、家にも盛んに勧誘の封書が届いた。
「みんなやってるんだよ」そう言うと決まって
「うちはうち」という答えが返ってくるのだった。
でもその代わり、宿題で分からないことがあればとことん付き合ってくれた。
中学校の後半にやっと通わせてもらえた塾の宿題の
数学の「図形の証明問題」なんかにも夜遅くまで付き合ってくれた。
そんな母が唯一買ってくれていたものがある。
学研から毎月発行されている「学習」と「科学」という小学生向けの雑誌だ。
知り合いが“学研のおばちゃん”をやっていて、
そのよしみで購入する流れになったと記憶している。
どちらの雑誌も小学校の勉強に遊びの要素を取り入れながら学ぶ、というものなのだが
「学習」は読み物や国語に重点を置いており、
「科学」は実験や理科に重点を置いた雑誌だった。
「学習 1年生 4月号」のように学年ごと分かれてそれぞれ発行されているのだが
案の定、「両方はダメ、学習か科学かどちらか」との指示が下り、
低学年は「学習」、高学年は「科学」を毎月愛読していた。
その「学習」のとある号に、ガラパゴス諸島が特集されていたのだ。
生物の進化をテーマにしたその号には、
今まで見たこともなかったイグアナという生物が
でかでかとカラー写真で掲載されていた。
小学生よりも大きいゾウガメや胸を赤く膨らませる鳥なんかも載っていた。
“神秘の島”として紹介されていたガラパゴスにいつか行ってみたい、そう思った。
学研が一番伝えたかったであろう生物の進化の過程の話や
ダーウィンの進化論の噛み砕いた説明などはまったく覚えていないのだが
その動物たちのカラー写真は強烈に頭に残った。
いよいよ明後日から、四半世紀ごしの夢の島へ行ってきます!
追記:
問合せメールフォームから8歳のお子さんがガラパゴスに行きたがっているという
メールをいただいて、自分の小学校時代と強く重なりました。
また、多くのことを見聞き経験してみる、という小学生にとって一番重要なことを
学ばせてくれた学研の雑誌には本当に感謝です。
11