世界一周ブログ、85日目。
今日はちょっといいお話を。
ガラパゴス諸島の南方に位置する
フローレンス島には「ポスト・ベイ」と呼ばれる場所があります。
ここには名前の通りポストがあるのですが、約150年間、
一度だって、郵便職員が来たことはありません。
それでは誰が手紙を回収しているのかというと、
古くはここを航海していた各国の船の乗り組み員達。
現在はわれわれのようなツーリスト。
ポストに溜まったカードの中から自分の国宛のものをピックアップし、
その代わりに自分が書いた手紙をポストに置いてきます。
そして回収したものは、帰国後に切手を貼って本物のポストに投函するのです。
当然、時間なんて読めないし、人に見られたら困るような内容なんて書けません。
だけれど、熟成に熟成が重ねられた
得も言われえぬロマンが詰まっていると思いません?
さぁ、僕の手紙はあの人に届くでしょうか…?
Text : はらだいち
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