世界一周ブログ、93日目。
われわれが訪れた
ティティカカ湖に浮かぶ
アマンタニ島にはホテルがなく、
グラディスさんという方のお宅に宿泊しました。
グラディスさんは旦那さんと娘さんとの三人暮らしで、
自宅の二室をツーリスト用にしています。
こういうところに来て改めて実感するのが電気と水の重要性。
どちらもあるにはあるのですが、どちらも最低限。
料理をするグラディスさんの額にはヘッドライト。
トイレはレバーではなく手桶で流します。
世界を見渡せば
未だに電気も通ってない地域も多いし、
“ボットン”の家だってザラでしょう。
そんなところから見れば
この島の生活だって
「恵まれている」部類に
入るのかもしれません。
震災の影響で「昭和」が見直され、
扇風機や魔法瓶が昨対数百%という
驚異的な売れ行きを誇っていると聞きました。
多くの日本人が
「真の豊かさは、生活水準を落とした先にある」
と信じ始めたといいますが、
人間は「進化」しかしてこなかったハズ。
物質的に「退化」するなんて、本当に可能なのでしょうか。
だって、興味本位で島暮らしをした翌日は、
蛇口をひねれば出る水や、
すぐに世界中とつながれるインターネットを
さらに愛おしく感じてしまうんですもの。
はらだいち
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