世界一周初心者のヨメブログです
滞在していたペルーの首都リマを朝4時に出発して
飛行機で2時間弱のアマゾン上流の小さな町、イキトスへ。
もちろんwi-fiなんて飛んでいるはずもなく、
このブログをUPするのはもう少し先になりそうですが。
イキトスはアマゾン河に接しているすごく小さな町なので、
ここにやってくる外国人はほとんどがアマゾン河観光が目当て。
私たちも例にもれず観光目当てなわけですが、
買い手市場なため、空港には現地の勧誘が大勢くるとの話を
耳にして、予約をせずに、
空港を出たところで声をかけてくる人と交渉をすることに。
朝8:00の到着にもかかわらず、いるいる、たくさんの勧誘。
あらかじめ調べておいたいくつかのよさそうなツアーがあったのだけど、
そのなかのひとつを勧めてきたおじさん、
うむうむ、英語も堪能だし、人のよさそうな顔をしている。
ついていってみよう、ということで、空港からその人の勧める旅行会社まで
車で送ってもらう。やった、タクシー代浮いた。
アマゾンは各旅行会社が個々のロッジを持っていて、
宿泊ロッジとアクティビティの内容がセットになっている。
どのロッジに泊まるかはどのツアーに参加するか、
どの旅行会社に決めるかでもあるのです。
おじさんが進めてきた地球の歩き方に載っていた
“ヘリコニアロッジ”というところは記載によると2泊3日US$240
おじさんと世間話もしながら、値下げ交渉。
2泊3日でUS$180まで下がって、おじさんにもすっかり情が移ってしまって
このツアーに決めることにした。
この辺の心理が、NOとは絶対言えない日本人だなぁ。
お金も払って、朝の出発時間も聞いて、「じゃあ」と思ったら
「いま出発時間だから、急いで」とのこと。
ん???
いま、9:30過ぎですけど、空港出てからまだ1時間経ってませんけど、
出発って??
自由旅のためゆったりめに時間をとってきていたので
到着初日はツアー探しと思っていたら
とんとん拍子に話が進んでさっそく船に1時間半乗って
アマゾンの奥地へ向かうことに。
「だって、今日行くこともできるんでしょ?
だったらいっちゃえばいいじゃん」っておじさんの一言。
確かにそーだ。
ジャングル対応できていないぺらっぺらの服で
(旅先は早く洗濯が乾くほうがいいからペラペラ洋服が多い)
気づけば原住民の村へ到着。
歌って踊って、お土産物買わされて。
9年前にケニア一人旅行ったときもそうだったけど、
ツアーなんてものに組み込まれてる
“原住民の村を訪れる”プランは再現でしかない。
日光江戸村みたいなもの。
だって、上半身裸のおばちゃんの足元は
ちゃんとラメピンクのマニュキアが光ってたもの。
複雑な気持ちにさせられるんだが
それでも雰囲気はわかるし、良しとしよう。
ヘリコニアロッジは高級ロッジの部類に入るのだが
それでも電気が使えるのは夜6:00から10:00まで。
あとはランプの光と、懐中電灯。
温水シャワーも出がいいわけではない。
夜は本物の闇に包まれ、空には満天の星が輝く。
星がありすぎて、どれがオリオン座か探すのが難しいくらい。
でも、これが本来の人間の生活なんだよな、なんて
ジャングルのなかで物思いにふける。
私が一番楽しみにしていて、
ムコが「全然興味わかないんですけど」ってずっと言ってる
ピラニア釣り。
アマゾン河べりに立つロッジから船で30分ほど走って
さらに小さな15人乗りボートに乗り換えて
いくつも分岐していく流れの中から小さい流れのほうへボートをこぐ。
竿は単なる細い木の枝。
餌は牛肉の切れ端。
竿の先に結ばれた釣り糸に手ごたえを感じたら
上に引き上げるだけの超簡単構造。
釣りに興じること2時間。
残念ながら私はピラニアを釣ることはできなかったけど
小さなナマズの仲間と銀色の魚をゲット。
ムコはこの船で一番大きな魚を釣り上げてました。
釣りをしながら、世界の数か所にしか生息しないピンクドルフィンと
呼ばれるカワイルカを何度か見ることもできて大興奮。
夜は再び小さな船に乗って、真っ暗闇の中を1時間のジャングルクルーズ。
ディズニーランドにもジャングルクルーズってあるけど
それのホンモノを体感。
ディズニーランドも夜に乗船すると、
懐中電灯で船頭さんが
ゾウとかヘビとかサイにおしりをつつかれてる探検家とか
(っていってもニセモノだけど)を探してくれるんだけど
ホンモノのアマゾンは迫力が違う。
懐中電灯で照らし出される光のみを頼りに
ほんっとの真っ暗闇をゆっくりボートが滑ってく。
終始、何百っていう虫の音やカエルの鳴き声を聞きながら
木の上で寝ているイグアナだったり、
飛び交う蛍を観察して、
みんなで首が痛くなるほど空を見上げて、
降ってきそうな星空の下、
船はしばし音もなくアマゾン河に浮かぶ。
休む暇もなく動き回ったアマゾン河初日。
虫の音を聞きながら、気持ちよく床に就きました。
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