世界一周ブログ、22日目。
今日はワタクシ、ハラダイチの
ちょっと内面的なお話を。
自慢じゃないが友達が少ない。
つき合いが悪いのもその一因だろう。
誘われてもあまり顔を出さないから、
気がつけば誘われる回数も減っていた。
もっとも、メンドクサイことを
楽しめてこそ編集者だと思うのだが、
残念ながらまだまだその高みには到達できていない。
ただ、そんな僕にだって、
数は少ないものの貴重な友人が何人かはいる。
その一人が、中島栄。
熱心な読者サマならお分かりかと思うが、
オーストラリアで居候をさせてもらった
一家の主である。
僕の場合は大切な友達だからって、
しょっちゅう会っているワケではない。
特に彼とはここ10年で、5、6回程度だろう。
彼が大学卒業後、1年間の会社勤めの後に
妻ミッシェルとともにアイルランドに
移住してしまったというのもその理由の一つだが、
たとえそうでなくとも、
そんなに頻繁に会っているとは思えない。
彼のことを大切な友達だと思えるのは、
15年来のつき合いだから、
刺激を与えてくれるから、
一緒にいて楽しいから、
そのどれもが正解のようで正解でない。
彼のことを大切な友達だと思えるのは、
僕のことを大切な友達だと思ってくれているからだろう。
基本的に僕は、僕のことを好きになってくれる人を好きになる。
(実は恋愛でもまったく同じで、今の妻と結婚したのは、
誰よりも僕のことを好きになってくれたから。)
10日間も僕と奥さんを泊めるハメになったのにも関わらず、
出発後、彼が送ってくれた心温まるメール。
「I am very happy to have such great friends,
and love to have more time with you in near future.」
チリのホステルの片隅で、31歳のオッサンが号泣してしまった。
友達が少ないのは、淋しいことかもしれないが、
その一人ひとりと血の通った交流ができる分、
実はあんまり、悲しいことだとは思っていない。
「太った豚より、痩せたソクラテスになれ」という言葉もあるし。
まあ、もっとも、
「太ったソクラテス」に勝るものはないのだが…。
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