世界一周ブログ -  アジア

帰国後

カテゴリー: ‘アジア’

  • 幸せはなんですか?

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    最近ブログにUPしてませんが各国で密かに私が続けている
    「あなたの幸せってなんですか?」という質問。

    ここ、ブッダガヤの宿の向かいにはトタンで作ったほったて小屋みたいな
    チャイ屋さんがある。
    観光客向けじゃない地元のチャイが飲んでみたくて、青空の下、
    木製のアンバランスなベンチに腰かけた。
    店のおじちゃんは英語も単語くらいしか話せないけど、
    ジェスチャーと笑顔でつながって、すごく気持ちがあったかくなった。

    青い服が店主のおじちゃん。チャイをいただく。

    チャイがあまりにもおいしくて、数杯おかわりしながら
    おじちゃんにこの質問をしてみた。
    おじちゃんは私の横に座ると、何でも聞いて、とにこにこ。
    いつもはポストカードに直筆で名前と答えを書いてもらうんだけど、
    おじちゃんは字が書けない。
    アルファベットはもちろん、ヒンズー語も書けない。
    インドの田舎であるブッダガヤは識字率が40%程度なのだ。
    おじちゃんの幸せは「小さいビジネス」なんだそう。
    それは今やっているチャイ屋さん。
    今は41歳で6年前まではバスの運転手をやっていた。
    おじちゃんには奥さんと娘が4人と息子が1人いる。
    「バスの運転手をしていた時は大きいビジネスだったけど
    毎日忙しくて家族と過ごす時間がなかったんだよ。
    だから、仕事を変えたんだ。
    今はこうして小さいけれどお店をやって、家族ともたくさん過ごせて幸せさ。」

    チャイは1杯5ルピー。約7円。

    自分にとって何が幸せか、どうしたら周りも幸せになれるか、を上手に選択できてる
    かっこいい生き方だと思った。
    分かっててもなかなかできないんだ、それが。かっこいいよ、おじちゃん。

    チャイはこの陶器でいただく。飲んだらそこらへんに叩きつけて割っちゃうかポイと投げ捨てるのがインド流。再利用、いたしません!!コップで飲むよりおいしいんだとおじちゃんが教えてくれた。

    そんなおじちゃんは、「僕と君は顔が少し似ているだろ?
    だからファミリーなんだ、ファミリーからのお金は受け取れないんだよ。」
    と、本気で困った顔をして、はじめに払っていた1杯目のチャイ代以外受け取ってくれなかった。

    全然顔は似てないと思うけど、ファミリーだよね、地球ファミリー。
    ありがと、おじちゃん。

    おじちゃんが「顔が似てる」とこの写真を見て何度も言っていた。

    注文が入ると鍋にミルクと紅茶の葉(インドは紅茶が名産。おじちゃんはダージリンを使ってた)と砂糖とスパイスを入れて煮だす。紅茶は縦長の乾燥した葉じゃなくてハギレ(?)の細かい茶葉。最後、こしながら器に注ぐ。

  • 恐ろしい夜だった

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    オートリクシャの内装。運転手の好みでアレンジされてる。男性の場合はたいてい美女の切り抜きがあちこちに貼られてる。好きやな~。日本のタクシーでそんな内装だったら気持ち悪くて降りちゃうよ?

    インド、ブッダガヤは夜到着の可能性があったので宿は私がネットで予約をしていた。
    大きなホテル予約サイトにはほとんどブッダガヤ宿の情報がなく、
    初めて使ったインドを専門的に扱っているサイトから予約。
    場所はメインのマハーボディー寺院のすぐそばでエアコン完備のきれいめの宿。
    バックパッカーが使うようなインドの宿は1泊500ルピー(約750円)くらいなのに
    今回は1600ルピー(約2400円)もするところにしていた。
    が、宿に行って予約確認書を見せると「今日は部屋がいっぱいだから近くの系列のホテルに行ってくれ」
    とのこと。
    いやいやいや、予約してるんだからさぁ、ほれ、予約確認書に書いてあるでしょ?と
    訴えてみるも「とにかく部屋が満室」の一点張り。
    “同じクオリティのホテルであること”と“2分離れているだけ”ということで
    仕方なく系列と言うホテルに移動するも、ここはインド。
    2分=15分 遠いじゃんか!
    部屋を見せてもらうも同じレベルとは思えん。
    シーツとかは新しいけど水回りがよくないしちょっと薄暗い。
    ムコがスタッフに文句を言ってみる。
    でもこの系列ホテルのスタッフは客を回されてきただけで、
    着くなりいきなり「よくないホテルだからなんとかしろ。ディスカウントしろ」と言われておどおど。
    「ディスカウントはできないんだ。グッドサービスを提供するからなんとか…」とおろおろ。

    ブッダガヤには各国のお寺が集まってる。これはブータン寺。色づかいが鮮やかで、柱なども彫刻が施されていて美しい。ブータンは個人旅行者は入国できないシステム。今回の旅スタイルとはあわないから行かなかったけど、幸福度世界一の国、いつか行ってみたいなー。

    まあね、本音を言えばね、日本円にしてみりゃ500円とかを値切るのにこんなにイライラして
    相手を怒鳴り散らすのも気分が良くないわけですよ。
    そこで、ムコが最後に言い出したのが「だったら、コーラを二人分くれるか?」

    えええっ?!あなた、コーラで手を打つ?!
    確かに汗だくだし、コーラはうれしいけどコーラ2本で80円くらいですけど?

    そしたらスタッフ「もちろん!」とコーラを買い出しに行ってすぐに部屋に持ってきた。
    まあね、いい落としどころだったとは思うよ、とコーラをすすりながらムコと話す。
    なんにもナシってのも癪だしねぇ。

    こちらはチベット寺の内装。彫刻じゃなくて平面に細かな模様が描かれてた。大きなダライラマの写真もあった。

    でも、恐怖は夜にやって来た。
    日本寺での座禅を終えて部屋に戻ってきて暑いとクーラーをつけると
    ぶーーーーん。
    クーラーの排気口から涼しい風と共にいくつもの小虫の死骸がひらひらと部屋に舞い込んできた。
    クーラー、ストーップッ!!! クーラー付の部屋の意味なし!

    そしてそのあと「あれ?今晩はこの部屋泊まるんですか?お客さん。そりゃ失礼」とばかりに
    ネズミがベットの下から扉の隙間を通って廊下にかけ出て行った。

    そして、茶色いゴキちゃんを4匹も見てしまい、
    ベットの上をよーく見ると小さなノミだかダニだかの死骸がたくさん。

    すぐにホテルスタッフを呼んでシーツと枕カバーを変えてもらい殺虫剤をもらうも、
    私、超ダーク。
    ムコががんばって私の気分を何とか盛り立てシャワーを浴びるよう促すも、
    もちろん水シャワーで気分はさらにダーク。
    もう、しゃべる気力もないし、寝たくもないし、もう、やだーーーーー!!

    長袖長ズボンで肌露出を極力押えて、シーツの上にバスタオルをひいて
    バスタオルから体が数ミリたりとも出ないように丸まって眠りました。

    この旅一番の最悪な夜(T_T)

    宿のスタッフは確かにめちゃくちゃ対応良くて
    グッドサービスだったんだけどねぇ。。。

    *旅メモ*
    インドの鉄道もホテルも情報が充実してる予約サイトBook Cheapで探した
    情報量は多いから助かる。
    列車検索には便利だった。

  • ガンジス川でボート乗り

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    ガンジス川の対岸から昇る日の出を見ながらボートは進む。10月中旬の日の出6:10ころ。

    今日こそは日の出前にムコも叩き起こして、
    ガンジス川で手漕ぎボートに乗りながら朝日を見るのだ!
    5:00起床で1時間のボート乗船。
    ガンジス川は水面がとろりとしてる。
    そのとろりとした水面に対岸から昇ってきた朝日がゆらりと映し出される。
    ろうそく売りのおばちゃんがすごい勢いで巧みにボートを漕いで
    マリーゴールドで飾られたフローティングキャンドルを売りに来る。
    「ひとつ25ルピーで買いなさい。はい、あなたのボートにろうそく置いたからね。」
    結構、強引(笑)
    「いらない?じゃあいくらなら買うの?」ときた。
    「じゃあいくらなら売るの?」と私も返す。
    朝からの攻防戦の末、10ルピーでひとつ購入。
    おばちゃんにしたらいい儲け額、観光客の相場だろうな。

    強引なろうそく売りのおばちゃん。でもその甲斐あってかあっちこっちのボートで売れてた。敏腕。

    まだ6:00すぎだけどにぎわってる。ガンジス川でバタフライは見なかったけど、クロールは朝から何人かしてた。

    朝日を浴びながら沐浴する人々。
    たいまつや水を使い、朝日に向かって祈りをささげる人々。
    ホテルのシーツらしきものを洗い続ける人々。
    ガンジス川は日の出から人で溢れかえる。
    そんな景色をボートから眺める。

    沐浴、洗濯、祈り。朝からガンガーは静かに忙しい。

    今日はバナラシから電車で3時間半かけてブッダガヤに移動する。
    宿から電車の駅までオートリクシャで1時間と聞いていたから
    出発までのんびりホテルロビーでwi-fiをして時間を過ごす。
    そこへ、ホテルのスタッフのお兄ちゃんが。
    熱心に近くのマッサージ屋さんを進めてくる。
    このあと駅に行くから時間がないのだと伝えると
    「何時の電車なんだ?」と聞いてきた。
    あと1時間半後だと伝えるが早いかお兄ちゃんがイスから立ち上がって
    「You go right now! hurry up!」と叫んだ。
    まじ?
    ここから1時間は最低でもかかるんだ、急がないと乗り遅れる、すぐ行け!とのこと。
    インド人がここまで焦るなんて、そりゃ相当ヤバい。
    確かに1日に3本しかない電車。
    慌てて荷物を持って宿を飛び出してオートリクシャを探す。
    値段交渉をして飛び乗り、「急いでるんだ、早く着いたらチップ弾むよ」と言うと
    OKとの返事。どうやら運転手のおじちゃんのプロ魂に火がついたらしい。
    クラクションならしぱなっしで人込みをぐんぐん突き進んで交差点に出た。
    20ルピー今払え、と言うのでとりあえず手渡すと
    そのままそのお金を交差点にいた警察官に渡した。
    すると、車両は通行禁止で閉じられていた柵がどけられ、通行可能に!
    賄賂だ!すげー、インド。警官を買収したよ?
    その後も、渋滞で車が進まず、
    おじちゃんが迷わずとった選択は逆方向の道路をクラクションならされながら逆走!
    ひぃ~、早くってお願いしたけど、すごすぎるー。
    無事に逆走し終わっておじちゃんは「good driver?」と誇らしげ。
    みごと発車時刻の30分前には駅に到着。

    遅れることで有名なインドの鉄道。
    結局、1時間半遅れてやって来た電車に乗りましたとさ。

    *旅メモ*
    ■ガンジス川ボート 日の出1時間 2名乗り 200ルピー
    交渉せいだから人数が集まればもっと安くなるし、話術によりもっと安くもなる。

    オートリクシャ。3輪バイクですな。日本人感覚だと3人乗ったら満席なんだけど、インドは乗合いまくり。だいたい8人くらい乗ってる。この写真はもっと乗ってる。。はみだしちゃってるし。。

    ガンジス川では川沿いで毎晩プージャーという火を使った祈りがささげられる。この日はシヴァ神のお祭りという日でインド各地から祈りに来ている人が多かった。

  • とりあえず何でもインド人と同じことしてみたい人

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    世界一周初心者のヨメブログです。
    ちょっとブログ更新遅れております。。実はあれやこれやでネット環境のないところに
    いたせいもあるのですが、基本的には体調崩しまして点滴や~、なんや~、となりまして。
    でもせっかく時系列で書いてるのでリアルタイムに追いつくようにバババッと書いてUPしますので
    どんなだったかはまた追って書かせていただきます。ちなみに今、元気100%です。

    インドと言えばガンジス川。
    ガンジス川と言えば沐浴。

    足まで沐浴~♪ どうか、いまは亡骸が流れてきませんように…。川と言えどガンガーは対岸まで結構距離がある。

    学生時代にインドに来た時、サリー(地元の衣装)を着て
    肩まで沐浴している友人を感心のまなざしで眺めるだけだった私。
    だって、ガンジス川って洗濯もするし体も洗うし、火葬した灰も流れるし、
    時には火葬してないのも流れるし、汚水もそのまま流れ込んでるし…。

    でも、今回はやってやったのだ!
    沐浴してやったのだ!(足までだけど)
    水はひやりと気持ちいい。
    手を合わせてみたりしてちょっと神聖な気分。
    でも、ガンジス川の底ってなんなんだか分からない固いゴミがたくさん落ちてるのね。
    足の裏が痛かったよ。

    葉タバコ挑戦!葉っぱで包まれてるタバコをいざ、食べてみます!お客のおじさん興味深げ。

    お客のおじちゃんと。噛み噛み中。うー、おいしく、は、ない(笑) おじちゃんはさすが熟練の赤い口。

    インドの男性は口の中が真っ赤。
    それはしょっちゅう葉タバコをかんでいるから。
    葉タバコの成分に赤く染まるものが入っていて、
    いつもそれを噛んでるから口の中も葉も赤く染まってる。
    やってみたかったんだよね~、葉タバコ。
    路地で葉タバコ屋さんを発見。さっそく作ってもらう。
    葉っぱにミントやらバラから作った甘いはちみつみたいのやら、砂糖やら、
    赤い成分のペースとやら、もうなんだかわかんないスパイスみたいなのやらを
    乗っけて包んでくれた。
    ゆっくり噛んで、唾液と一緒にゆっくり飲み込むのだという。
    うーん、ザラメの甘さとミントの爽やかさと何かの苦味が交互にやってくる感じ。
    おいしくはないけど、食べられる感じ。
    お店のおじさんとタバコを買いに来ていたお客さんに興味深げに見守られ、
    ケラケラ笑われながらの初葉タバコ。
    食べ終わってちょっとドキドキしながら鏡で口の中をのぞいてみたけど
    あんまり赤くなかった…。ちょっとがっかり。
    地元のおじさんたちの渋い赤い歯は積み重ねのたまものなんだなぁ。

    *旅メモ*
    ■葉タバコ 1つ 10ルピー(約15円)
    でもこれ、絶対ツーリスト価格。
    ツーリストはあんまり買わないだろうけど。

    葉タバコ屋さん。なにやらあやしげなねっとりしたものとなにかの粉末を数種類混ぜて葉っぱで包む。

  • ガンジスほとりの火葬場

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    夜明けのガンジス川 川にぽつぽつと浮かぶのはマリーゴールドで飾られたキャンドル。静かに川を流れてゆく。

    日の出時刻の5:30に起きるも、ムコは眠気の中。
    これはどうやってもおきない気配なので、ひとり宿のベランダからガンジス川の朝日を眺める。
    ゆっくりとたゆたう水面を観光客を乗せた小舟がいくつも通り過ぎていく。
    朝日に向かって沐浴する人、静かに座禅を組む人。
    昼間の喧噪とは別の、信仰の国インドがそこにある。
    うわぁ、すごい。

    …って見とれてたら上から果物の皮が降ってきた。
    見上げると、猿の親子がこちらを見下ろしてる。
    危うく朝からオレンジの皮かぶるところだった。。猿め!
    この宿の朝ごはんは屋上のテラスでいただくのだけれど、
    すぐ眼の高さに猿の住む木があって、侵入を防ぐために金網でテラスが覆われてる。
    もう、なんていうか、動物園の逆バージョン。
    フリーの世界に猿がいて柵の向こうから朝食を食べる私たちを見てる。

    屋上のテラス。柵で囲まれてご飯を食べてる私の周りをサルがはしゃぎまわってこっちをみてくる。野猿をこんなに近くで見たのは初めてだ。はじめまして。

    今日はマニカルニカー・ガートという火葬場に行く。
    10年前にインドに来たときは見る気がおきなかった。
    でも、いま、見ておきたいと思った。
    生と死が生々しくそこにある。
    それはガンジス川とともに生活する人々にとって自然なこと。
    カルマで人生はつながっているから、死は神聖なるひとつの節目、
    また生まれ変わってカルマは続いていく。
    ガンジス川で死ぬために生きている人もいる。

    リクシャで町を移動しているときに道端で
    これから火葬される人を送り出す人たちを見た。
    亡くなった人は黄色い布に包まれ、
    マリーゴールドやカラフルな花や布をまとい、、
    太鼓や鳴り物でにぎやかに送り出されていた。
    火葬場に集まった家族は泣くではなく、ただ静かに祈りをささげていた。
    すぐ隣には毎日沐浴するガート(沐浴場所)がある。
    死も彼らにとっては『特別』じゃなく、
    食べることや呼吸すること、ひいては生きることと同じところに存在している、
    そう感じた。

    マニカルニカー・ガートに向かう途中、迷路のような路地を迷いながらくねくねと歩いた。
    路地は狭くて、そこらに毛が抜けてたり足を引きずってる犬がいた。
    道端には出所不明の糞が転がってて、アンモニア臭がたちこめていた。
    暗い店々の軒先からは常に誰かの目線がこっちに向かっていた。
    あちこちに神様の像があって、額をつけて、手を合わせて祈っている人がいた。
    家と家の隙間と言う隙間になにか、動物、ごみの山、人、がいた。
    全てのものがギラギラしていた。
    そこには『生』があった。

    インドなんだ。
    いま、私が感じたかったことはこういうことなんだ。
    インドの1日は濃密だ。

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