世界一周ブログ -  2011 9月

帰国後

アーカイブ: 9月, 2011

  • フラミンゴ王国ナクル湖にて簡易ホテルに泊まる

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    マサイマラからナクル湖へ。マサイマラにはマサイ族の集落がたくさんある。動物の侵入を防ぐためいばらでとりかこまれた村。そして一夫多妻制。たくさんの牛を持っている男性ほど裕福なしるしとされ、権力も持てる。女性は牛のふんを固めて家を作る。立派な家ほどモテる女性になるのだそうだ。この土と緑の中にひときわ目立つ赤や青の服のマサイはめちゃくちゃ似合っていてめちゃくちゃかっこいい。

    マサイマラで動物観察まみれの2泊のあとはナクル湖へ移動。
    ナクル湖はフラミンゴが集まることで有名な国立公園で
    10年前にケニアを訪れた際に時間がなくて寄ることができなかった場所だ。
    マサイマラからボンボン跳ねまくる道を走ること7時間。
    私たちは途中、寝たり、窓の外をボーっと眺めたり、
    ただただぼんやりしたりして過ごすけれど、
    ガイド兼ドライバーでもあるアムスは7時間、ずーっと運転だ。
    東京で仕事をしていた時、バンドメンバーの機材を積んだワゴンで
    日本中を運転しまくったけれど、
    あたしのひとりドライブの限界は東京~名古屋の5時間だよ。
    7時間、しかも悪路で穴ぼこ障害を避けてかなきゃならない運転、
    アムス、ありがとう!!

    ナクル湖はフラミンゴ王国なのだ。フラミンゴは近づくとすぐに逃げちゃうからいい写真を撮るには望遠カメラが力を発揮する。

    さてさて、9月の中旬はまだ乾季のはずなんだけど、
    今年は天候がちょっと違って雨が多いそうで、湖にも水が多かった。
    水が多いと餌が見つけにくいから別の湖に移動してるフラミンゴも多いんだとか。
    ガチョーン。
    まぁ、それでもフラミンゴの群れは見られました。
    圧倒的にペリカンのほうが多かったけど。
    ペリカンって羽伸ばすと2メートルにもなるから、めちゃデカい!
    1対1で戦ったら、私、負ける気がする。

    ペリカンの群れ。羽を広げるとでかっ!こんなに大きいならペリカン便として本当になにか運べそうだ。

    クロサイの親子。

    あと、ここナクル湖で見られる動物にはサイがいます。
    クロサイとシロサイがいるんだけど、クロサイは体も小さめで
    茂みの中にいるからなかなか見つからないんだって。
    私たちもシロサイには何度か出会えた。
    初めて見る野生のサイはなんか『恐竜』って感じだった(笑)
    2トンもあるという体はゴツゴツした硬い皮膚でできていて
    まるで鎧みたい。
    鼻先から伸びた長い角は緩やかにカーブしながら50センチも伸びてる。
    かっこえー。

    すぐそこが駐車場なのにこんなに窓がオープンで鍵が壊れてた。テグスでぐるぐる巻きにしてやりました。

    キャンピングが基本のサファリツアーなんだけど、
    ナクル湖は簡易ホテルに1泊。
    日系のツアー会社には「簡易ですからね」と念を押されていたのだが
    南米では、ふたり1泊1000円宿に泊まっていたのでそこは旅慣れてます。
    夕食中、ホテルの電源がおちて電気がつかなくなったけど、
    ホテル従業員が慌ててろうそくを探す中、
    ポケットから取り出したライトで食事続行(笑)
    ホテルの部屋は1階の駐車場に面した部屋だったけれど、
    窓のかぎが壊れてて閉まらない。
    そんな時はテグス~!釣り道具屋で200円くらいで買ったテグスが役に立つのです。
    テグスは簡単には切れないのでグルグル止めれば問題なし。
    シャワーはお湯にするための電熱線がシャワー管のところに取り付けられてるタイプ。
    このタイプは水量を出し過ぎると温度が下がっちゃう。
    チョロチョロ出せばあったかいお湯が出る。これ、ボリビアで習得済みですから。
    でも、それにしても、結構なチョロチョロ、白糸の滝くらいじゃないと
    あったかくない。。
    ケニアは赤道直下だけど標高が2000メートル近いから夜は冷えるのだ。
    頭から顔から体から全部洗って泡だらけになったところで、
    最後にいっきに流し切る戦法でなんとか乗り切り、南米みたい、懐かしいと思っていたら、
    そのあとにシャワーを浴びたムコは入っている途中にいきなり数秒停電して
    そこから一気にアツアツのお湯が出るようになったらしい。
    うらやましい。
    確かに停電後、部屋の電気も前より明るくなったから、サブ電源にプラスして
    メイン電源が作動したものと思われる。
    最近ヨーロッパ旅で忘れかけてた安宿あるあるだわー。

    ナクル湖からはナイロビを経由して、
    その先にあるゾウの王国、アンボセリ国立公園を目指します!

    *旅メモ*
    ナクル湖は乾季のほうがフラミンゴが集まりやすく、
    湖一面がピンクに染まる光景が見られる。
    6月~10月が乾季。

    ケニア入国にはビザが必要。
    日本でも取得可能だが、ケニアの空港でも一人US50を税関で支払い、
    簡単な用紙に記入するだけで容易に取得可能。
    観光ビザは90日まで滞在可能。

    ナクル湖で出会ったウォーターバック。すっくと立って、みじろぎもせずにじっとこちらを眺めてた。まるでもののけ姫のような光景。

  • 素晴らしき博物館

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    パルテノン宮殿にて。それにしても工事中すぎるだろ!

    世界一周ブログ128日目は、アテネ観光のお話。

    かの有名なパルテノン宮殿はアクロポリスと呼ばれる丘にあります。
    ちょっと前までは出土品を集めた博物館も丘の上にあったらしいのですが、
    昨年からは駅前に新しく建てられた新舎屋に移管されました。

    この新アクロポリス博物館が実に素晴らしい!
    ルーブル美術館や大英博物館は、
    「規模」、「価値」という素材力では圧巻だったけれど
    この博物館は展示の仕方、雰囲気の出し方、つまり見せ方が抜群。
    特に3階のパルテノン宮殿のコーナーは、
    1分の1スケールの規模で展示されていて、
    窓の外に見える「本物のパルテノン」がさらに想像力を掻き立てます。

    しかし、「彫刻の空席」が何とも残念。
    「ここには、こんな彫刻がありました」という場所には
    あえて簡単に作られた代用品が置かれているのですが、
    「本物」の多くは大英博物館で展示されています。
    盗んできたのか、保護のためなのか、
    誰が発言するかによって、その理由は変わってきます。

    大英博物館で本物を見た時は、
    「大英の方が保管状態も完璧だろうし、多くの人が見れるからなあ」と思いました。
    でも今は、ここでそれを見られたらもっと素晴らしいと思うし、
    ここに住んでいるのにそれを見られないギリシャ人はかわいそう。

     

     

    大英博物館よ。
    四の五の言わず、これは返還すべきだと思うぞ。

     

     

    はらだいち

    新アクロポリス博物館の外観はこちら。内部は撮影禁止だったのです。その点では大英博物館やルーブル博物館は度量の大きさを感じさせられますね。

  • 空港で窃盗被害

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    バッグの口の一番近くに入れておいた袋。切られて髭剃りが顔を出してました。泥棒にすら「いらね」と判断された僕の愛用品て…。ちょっとクヤシイ。

    世界一周ブログ228日目は、お約束通り昨日の記事の続きです。

    【その日のタイムテーブル】
    4時30分 ナイロビ発
    8時00分 カイロ着
    10時30分 カイロ発
    13時30分 アテネ着

    14時。アテネのバゲージクレームで異変に気づきました。

    「あっ! カバンが開けられてる!!」

    その声を聞き、ヨメが自分の荷物をチェック。

    「ギャー! ハードディスクがないーーー!!」

    僕のバッグは口がちょっとしか空かないようにしてあったから
    被害はほとんどなかった(写真のビニールのみ)のですが、
    ヨメは思い出の詰まったハードディスクをやられたもよう。
    二人ともスチール製のワイヤーをぐるぐる巻きにしていたのになぜ…。
    これ以上の防御策なんて考えられないっちゅうの。

    おそらくカイロでトランジット中にやられたのでしょう。
    あの空港、イミグレ前に客引きがいるんですよ! 信じられない。
    その事実だけでもセキュリティあまあまなのが分かりますもの。
    きっと無防備な状態で無防備な場所にさらされていたのでしょう。

    でも、何がムカついたかって、ギリシャの空港係員(♀)の対応。
    あれやこれやと自分達の正当性を全面に押し出してくる。
    荷物軽量して「ほら、重さ変わってないじゃない」なんて。
    HDなんて数百グラムですよ!?
    バゲージ・タグに書いてある小数点切り下げの重量なんてアテにならん!

    こちらもブチ切れて抗議していると、
    「あなた達の英語は何言ってんのかわからない」なんて
    見下したことまで言ってきた。くそ、このブタ!

    しばらくしてその女は男性の係員に対応を引き継いで去っていったのですが、
    その男性はとても冷静かつ親切で、すんなりと手続きが終了(15時30分)。
    何だよ、しっかり言いたいこと通じてんじゃねえか。余計イラついてきた。

    いきなりギリシャ人が嫌いになりかけましたが、たぶんこのブタ女が特殊な部類。
    それ以降にあったギリシャ人は、親切な人ばかりでしたよ。

    それにしてもこの旅は、いろいろな被害に遭うなあ。気をつけよっと。

    はらだいち

    余談ですが、エジプト航空の機内食はマジでひどい。まるでブタのエサ。どっかの国のおせち事件を思い出すルックスでした。

  • 私は日本人なのだ

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    サファリカーの前でガイドのアムスと。

    今回サファリの6日間、ドライバー兼ガイドをしてくれるのはアムスさん。
    アムスは子供が3人いるお父さんでもある。
    仲間内と話すときはスワヒリ語だけど私たちと話すときは流暢な英語。
    ケニアは多種の民族がいる国だから、地域によって話す言葉も様々なのだそうなんだけど、
    ビジネスをする人はみんな流暢に英語を操れる。

    ツアーはプライベートではなく、申し込んだ人が1台の車に一緒に乗る混載型のツアー。
    でも、超ピークシーズンの8月を過ぎていたからか
    今回の参加は私たちのみ。まるでプライベートツアー。
    だから食事をしながらたくさんアムスと話ができた。
    ケニアについて、旅について、原発について、いろんな話をした。

    夜はランプの明かりのみ。このランプの元、いろんな話したなー。

    「ほかでもサファリをしたのか?」と言われたから
    サファリではないが、ガラパゴスに行った、という話をした。
    アムスがガラパゴスを知らなかったので、
    説明にデジカメに入っているガラパゴスの写真を見せた。
    初めて知るイグアナとか、大きなカメとか興味深く見てくれたんだけど、
    まとめの感想は「とてもいいカメラだね。いくらぐらいするの?高いんでしょ?」だった。
    また、世界一周中なことは初めは隠していたんだけど、
    6日間も一緒にいたから話に矛盾が出てきて、途中で伝えたら
    「世界一周旅行ができるなんてお金がかかるでしょ。お金持ちなんだね」と。
    「日本は産業がたくさんある。リッチな国だ」とも。
    どう返してよいか、言葉に詰まってしまった。
    カメラは10000円しない小型デジカメだが、
    「いえいえ、安物ですよ」と返すのが正しいのか
    「確かに高い代物です」と返すのが正しいのか。
    私たちが普段当たり前のように使っている旅の必需品、デジタルカメラ。
    いま、ナイロビは急速に発展していて、
    仕事を求めて地方から来た人が溢れかえっている。
    でも、実際には仕事を得ることができない人が大半だ。
    平均収入は分からないけれど、物価は日本と同等レベルに高い。
    子どもの話になった時も、
    たいていの国の人は「本当にかわいくて、私の人生の宝よ」くらいのことを言うものだが、
    アムスは「教育費がかかってしょうがない。服も必要だし。大問題だよ」と言った。
    でもかわいいんでしょ?と尋ねたけれど「かわいいよ、でも問題なんだ」と。

    この一連のやり取りは、私の心にグサッと来た。

    世界一周していても、日本でマンションを賃貸して暮らすのと出費は変わらない。
    レストランでは一番安いものをオーダーして、
    移動は極力バスか徒歩で、
    お土産なんかほとんど買わない節約バックパック旅行だとしても、
    世界一周ができるほどにはお金持ちだ。
    そして、他国から見ればどうあがいても、お金持ち日本人なのだ。

    今はまだ明確ではないけれど、
    ランプの明かりの下、アムスと語り合ったことは、
    今後の私の人生になにか変化をもたらすだろう。

  • 動物孤児院&ジラフ・センター

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    ジラフ・センターでは世界で唯一(←ウソ臭い)、キリンのエサやり体験ができます。

    世界一周ブログ227日目です。
    僕はホテルでのんびり英気を養うつもりでしたが、
    ヨメの「一生のお願い!」により、動物孤児院とジラフ・センターに行くことに。
    昨日までキャンプ・サファリに6日間も行ってたんですよ?
    どんだけ元気やねん。どんだけ動物好きやねん。

    サファリの後にこういう所に来ると「昨日までは何だったのか…」とソボクな疑問。
    だってサバンナよりもよっぽど近くで接することができるんですもん。
    まあサファリのよさは、動物に接することというよりも、
    「発見」が楽しい、宝探しみたいなものなのなのかもしれませんね。

     

     

     

    この後、ホテルに戻り昼寝。レイトチェックアウトっていいですね。
    21時に空港に行き、朝4時30分の出発までロビーでひたすら待つ。
    8時過ぎにカイロについて、10時30分出発のアテネ行きに乗り込みました。

     

     

    そしてここで事件が…。
    明日に続く。

     

     

    はらだいち

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