世界一周初心者のヨメブログです。
遺跡もまたすばらしい。隙間から見える仏像って神秘的。ヨルダンのペトラ遺跡もそうだったけどチラリズムの美学よねー。
チェンマイからバスで6時間。
スコータイというタイ中北部の町へ。
スコータイは世界遺産の遺跡がある町でもあるのだけれど、
ここへ来たのにはもうひとつ大きなワケがある。
ロイクラトーンという灯篭のお祭りを見るため!
移動の飛行機内で見た「塔の上のラプンツェル」というディズニー映画が
めちゃくちゃおもしろくて、その中の印象的なワンシーンに
火をともした小さな熱気球が空にいっせいにあがっていくという美しい場面があったのだ。
これは一度見てみたいと思い、このお祭りのためにタイの行程を
あれこれ調整してお祭りの行われる11月の満月の夜にスコータイに滞在できるようにした。
このお祭りの起源ははっきりと分かっていないものの、
スコータイ時代にはじまった、水の神様に感謝をする儀式だった。
少しでも神様の近くに祈りが届くようにと、天に熱気球をあげるのだそうだ。
スコータイではじまったこの儀式は今ではタイ全土に広がっており、
あちこちの町で雨季の終わりの11月満月の夜に熱気球をあげる。
こんな遺跡がたくさんある公園全体がお祭り会場
旧市街の遺跡公園は広いので自転車をレンタルして緑が茂る公園内を
見て回る。
お祭りのライトアップ準備や屋台が建ち並ぶど真ん中に
いくつもの歴史的仏像が静かにどっしりと鎮座して賑わいを見守っている。
今までのどこで見たものとも違う、アジアの、タイの寺院。
緑と空とほとんど剥げ落ちている金色の装飾と像のコントラストが美しい。
インドの仏像は神々しい感じだったけど、タイの仏像はまなざしが優しくて包み込まれるかんじ。
うーん、なんていうか説明が難しいけど、諌めるというよりも肯定するかんじ。
11月のタイ中部はまだまだ暑くて日中はちょっと動いたら汗が止まらなくなる。
このお祭りも盛り上がりをみせるのは日が落ちるころから。
あちこちにライトが灯り、灯篭売りで池の周りが埋め尽くされ、
空にローイクラトーン(熱気球)が浮かんでいく。
美しーーーーい!!!
いや、これは見て損はないです。はい。一生に一度ローイクラトーン。
フランクフルトやらココナツアイスやらお決まりかき氷やら
タイスープヌードルやらを食べながら、いろんな屋台をのぞき、そぞろ歩く。
まるで日本の夏祭り。しかも隅田川花火並みに超混雑の夏祭り(^^ゞ
私たちも願いを込めてローイクラトーンを上げてみることに。
公園内のローイクラトーン売りのおばちゃんからひとつ50バーツ(約125円)。
サイズは一番大きいものだったけど、公園の外ではひとつ39バーツだったことを私は知っている。
しかしこの人込み。戻る気は起きない。。ええーい、10バーツ高いけど(約25円)仕方ない!
すっかりタイ感覚で25円でもヤキモキする(^^ゞ
遺跡の前に陣取って、火をつける。
みるみる膨らむローイクラトーン。
手を離すとふわっと浮かんで、満月の月に向かってのぼっていった。
うわぁ、きれーーーい!!
これ、やりたかったの~!これ、見たかったの~!
周りの観光客も地元の人も次々にローイクラトーンをあげてるから、
そこらじゅうに火がゆらゆら揺らめいて、
空に上がったローイクラトーンは驚くほど高く見えなくなるくらいまで上がって
まるで星みたいできれーーーい!
すっかりうっとりしたローイクラトーン祭でした。
*旅メモ*
ローイクラトーンの本場スコータイの町はお祭り時期はホテルがどこも満室。
少し早めに予約することをお勧め。
私たちも2週間前に予約したけど空いてる宿を探すのに一苦労。
旧暦12月(だいたい今の暦で11月)の満月の2日前から3日間行われる。
ただ、最後の満月の日がイベントも多く、昼14:00にパレードもあり、ローイクラトーンも一番多数上がり、
観光客もほかの日の倍以上になり、断然盛り上がる。
お祭りのメイン会場の遺跡公園は入場料100バーツ(約250円)
自転車で公園内に入る場合はプラス10バーツ(約25円)
入場チケットは1日有効。
満月に向かってのぼっていく。
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