世界一周ブログ128日目は、アテネ観光のお話。
かの有名なパルテノン宮殿はアクロポリスと呼ばれる丘にあります。
ちょっと前までは出土品を集めた博物館も丘の上にあったらしいのですが、
昨年からは駅前に新しく建てられた新舎屋に移管されました。
この新アクロポリス博物館が実に素晴らしい!
ルーブル美術館や大英博物館は、
「規模」、「価値」という素材力では圧巻だったけれど
この博物館は展示の仕方、雰囲気の出し方、つまり見せ方が抜群。
特に3階のパルテノン宮殿のコーナーは、
1分の1スケールの規模で展示されていて、
窓の外に見える「本物のパルテノン」がさらに想像力を掻き立てます。
しかし、「彫刻の空席」が何とも残念。
「ここには、こんな彫刻がありました」という場所には
あえて簡単に作られた代用品が置かれているのですが、
「本物」の多くは大英博物館で展示されています。
盗んできたのか、保護のためなのか、
誰が発言するかによって、その理由は変わってきます。
大英博物館で本物を見た時は、
「大英の方が保管状態も完璧だろうし、多くの人が見れるからなあ」と思いました。
でも今は、ここでそれを見られたらもっと素晴らしいと思うし、
ここに住んでいるのにそれを見られないギリシャ人はかわいそう。
大英博物館よ。
四の五の言わず、これは返還すべきだと思うぞ。
はらだいち
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