世界一周初心者のヨメブログです。
臨月だった牛に子供が生まれました。夜中24:00過ぎまではねばったんだけど結局、出産は夜中の3:30。立ち会えなかったけど、翌朝ミルクを飲む姿にご対面。生まれて30分以内に立ってミルクを飲むことが重要なんだって。
こちら、子牛のお父さん。種牛で今までに34回懐妊させたプレイボーイ。今は体重1トンを超えてるからダイエットしないと重すぎて次の懐妊は難しいらしい。
アイルランドのバリンギャリーでのホームステイ先の家は
お母さんで英語の先生でもあるメアリーと
大牧場の主であるお父さんのモーガンと
息子のデイビット、そして犬2匹に猫1匹。
それに1000頭を超す羊と4匹のブタと、100頭近い牛たちと
レースにも出るという毛がピカピカの馬たち、
夏の時期だけアフリカからやってくるというたくさんのツバメが住んでいる。
ひろ~~~い牧場。
アイルランドには牧場がたくさんあるけれど、
この牧場はその中でも超巨大!!!
敷地内を4WDを乗り回して動物の面倒を見たり、
畑を管理したり。
4WDで移動中の助手席で「どこが敷地なの?」って聞いたら
「今走ってる道の左側は全部うち」との答え。
見渡す限りの左側は敷地なんだそうな。。。
すごい。そして、そんなの楽しい!!
一番のインパクトはブタのブラッド。オス。
「ブラッド・ピッドにあやかって、この名前なんだ。ブラッド・ピッグ。」
って言ってた。。。大物である点は一緒だね。
柵の中の草は全部掘り返してしまうという彼は、
薄く電流の流れる柵の中、
自分で牧草を掘り返した黒い土の上で1日中ご飯を待っている。
彼のご飯は残飯全般。
バナナの皮から卵の殻、リンゴの芯、コーヒー豆のでがらしまでなんでもござい。
まー、これがおいしそうに食べるもんだから、
あげてるこっちも幸せになる。
そんなブラッドピッグに私はもう釘付けで
毎日彼の食事風景を眺める日課となりました。
人と比べると一目瞭然。大きい!!種豚のお父さんです。
餌やり中、笑顔のブラッド。ぶひー。
そして、私の本職は子ブタの餌やり。
子ブタは2匹いて、ブラッドの子どもなんだけど、
お父さんと違って餌は栄養バランスの整った数種の穀物を混ぜたもの。
生後6か月の子ブタは白地に黒の斑点で、かわいらしい。
毎日餌をあげて、水を取り替えてあげてたんだけど
「この子ブタは売るんですか?」って聞いたら
「これは商品じゃなくて、うちで食べる用。もう少ししたらシメるよ。」だって。
ガーーーン。
手塩にかけて大きくなれと世話してたけど。。。
そうよね、普段から肉をいただくってそういうことよね。しみじみ。
こちらは私の持ち場。子ブタちゃん。
子ブタは臆病なので餌欲しさに柵まで寄ってくるくせに、
柵を越えて中に入るとズリッと後ずさりをする。
ムコ担当の羊なんかもっと臆病で、牧場の向こうのほうから餌の時間に駆け寄ってくるくせに
バケツをひっくり返して餌をまき始めるとズズズリッと2メートル後ずさる。
牛は餌欲しさに寄ってきて、
人が近づいても全く身じろぎもせず、餌に向かってずんずん進んでくる。
その体重、600キロ。
危険を伴うから、牛担当は息子のデイビット。
午前中は英語の授業が4時間みっちりあるので、
時間のある午後はもっぱら牧場の手伝い。
自宅から自転車で1時間くらい走ると相模原公園という広い公園があった。
休みには家族5人で自転車を走らせてその公園まで出かけた。
公園までの途中に牛の飼育場がある。
私はその牛に会いに立ち寄るのがいつも楽しみだった。
牧場のおじさんがいるときはお願いして少し触らせてもらったりもした。
小学生の夏休みも終わりかけのころ、いつものように公園の帰りに牛に会いに行った。
「私、来週から牧場に泊まり込みに行きたい」
突如、母親にそう申し出た。
私としては考えた末の大結論で、一大決心の願いだった。
母親も真面目に考えてくれたものの、2学期が始まる直前だったために
結局牧場ホームステイは実現しなかった。
あの時のワクワクした「牧場に泊まりたい」という気持ちが
31歳になってもまだ残ってたみたい。
夕方の餌やりの時間は特別ワクワクする楽しいひとときです。
夕景をバックに餌を食べるデイビット担当の牛たち。
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