世界一周初心者のヨメブログです
屋台のお兄さん どこから来たの?ウェルカム、モロッコ!ととても優しい
モロッコの港町タンジェから都市フェズまで長距離バス移動。
6時間半(実際は8時間かかったけれど)の道のりながらバスにトイレはない。
途中の停車場所でトイレに行くことに。
屋台のお兄ちゃんにトイレを訪ねると先のカフェの中だということ。
わずか20メートル先のカフェを目指して歩く間にもたくさん声をかけられる。
「コニチワ!」「ビューティフル!」
「チーノ!」(東洋人、中国人をばかにする言葉)
「チーチャン!」(意味不明)
そして極めつけは「ジャキーチェーン!」
いやいや、私、ジャッキーチェーンじゃないし。
そりゃジャッキーチェーンに生まれてたらそれなりにおもしろい人生だっただろうよ、
でもおあいにくさま、私はいち日本庶民なのだよ。
もう褒めるとかけなすとかじゃなくて、とにかく異国人に何か言いたいみたい。
きっと「チーノ」も馬鹿にしてるんじゃなくて、
東洋人に何か言うときに使う言葉として知ってるだけなんじゃないかと思う。
そして、モロッコは異国人の私のことを誰もが遠慮なくジロジロ見てくる。
興味津々の目もあれば好意的な目線もある。
南米でも思ったけど、ここで日本人であることを隠すことは無理。
だって顔のつくりが全く違うんだもの。
ほとんどの女性は肌を露出しない長袖に長いスカート、
髪の毛も見せないように顔周りにスカーフを巻きつけてる。
私も灼熱の国なのに長ズボンにTシャツの上からストールをまいて腕を見せないようにしてるけど
それでもやっぱり目立っちゃう。
何か言われても「どーもどーも」って乗り切るのが一番だな。
そんな口撃にあいながらトイレのあるカフェのほうへ歩いていくと
カフェの店主が店先から「トイレに行きたいのか?」と大声で聞いてきた。
ただでさえ目立っちゃってるのにトイレに入ることをアピールした形になり、
まわりにいた大勢の視線を浴びながら店内のトイレへ入るハメに。
トホホ。
トイレの扉は、宝物でも隠してあるんじゃないかという
重い鉄製で南京錠つき。
店主がギギギーッと音を立てて扉を開けてくれると、
そこに現れたトイレがこれまたすごかった。
モロッコのトイレは水洗ではない。
さらに、ペーパーはなくて、桶に入った水を不浄の左手で汲み取って
おしりを洗う形式なのだ。
トイレ内を元気に飛び回るハエたち。
さすがに桶に入ったごみが浮いた茶色い水でおしりを洗う気にはなれず、
持っていたティッシュペーパーを使った。
なんでか床はびちょびちょだし、
気を使うことこの上ないトイレだ。
モロッコのトイレ 鉄製扉のカフェのトイレはもっともっと汚かった・・
トイレからバスへ戻ろうと歩いていると、
なんとバスがゆっくり動き始めている!
おー!今、置いていかれたら困る!
ポケットにつっこんだ使用済みティッシュしか持ってないよっ!
慌てて走り出した私を楽しげに見ている観衆のみなさん。
そしてバスの客席の窓を見上げると、
乗客のモロッコ人のおじさんたちがみんな急げと窓越しにジェスチャーをしている。
キャー、待ってー。
すっかり道化と化した異国人の私。
なんとかバスの乗車口まで駆けつけると
乗車口で運転手に一生懸命話しかけているムコの姿。
おー、おー、心配かけたね、申し訳ないね。
なんでも、まだ戻ってきてないから待ってくれと言っても
運転手は首を左右に振るばかりだったそうな。
そんな無情な。。。
たしかに慣れないトイレに手間取ったけれど5分も経ってないだろうよ。
ムコもそうとうわめいてくれたらしい。
車内に流れる安堵のムード。
目立ちまくりだよ、異国人。
前途多難のバス移動。
受難はまだ続くのであった。。。
*旅メモ*
バスの途中で寄る停車所のトイレにもトイレおばさんは存在する。
トイレ入口で5ディルハム程度を要求してくる。
正規なのか、居座ってるだけなのか不明。
現地の人は支払ったり、無視してギャーギャー言われたりしてました。
カフェで借りたトイレも店主に5ディルハム支払いました。
ペーパーも水も手洗い場も使ってないのになー。
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