世界一周ブログ -  私は日本人なのだ

帰国後
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    世界一周初心者のヨメブログです。

    サファリカーの前でガイドのアムスと。

    今回サファリの6日間、ドライバー兼ガイドをしてくれるのはアムスさん。
    アムスは子供が3人いるお父さんでもある。
    仲間内と話すときはスワヒリ語だけど私たちと話すときは流暢な英語。
    ケニアは多種の民族がいる国だから、地域によって話す言葉も様々なのだそうなんだけど、
    ビジネスをする人はみんな流暢に英語を操れる。

    ツアーはプライベートではなく、申し込んだ人が1台の車に一緒に乗る混載型のツアー。
    でも、超ピークシーズンの8月を過ぎていたからか
    今回の参加は私たちのみ。まるでプライベートツアー。
    だから食事をしながらたくさんアムスと話ができた。
    ケニアについて、旅について、原発について、いろんな話をした。

    夜はランプの明かりのみ。このランプの元、いろんな話したなー。

    「ほかでもサファリをしたのか?」と言われたから
    サファリではないが、ガラパゴスに行った、という話をした。
    アムスがガラパゴスを知らなかったので、
    説明にデジカメに入っているガラパゴスの写真を見せた。
    初めて知るイグアナとか、大きなカメとか興味深く見てくれたんだけど、
    まとめの感想は「とてもいいカメラだね。いくらぐらいするの?高いんでしょ?」だった。
    また、世界一周中なことは初めは隠していたんだけど、
    6日間も一緒にいたから話に矛盾が出てきて、途中で伝えたら
    「世界一周旅行ができるなんてお金がかかるでしょ。お金持ちなんだね」と。
    「日本は産業がたくさんある。リッチな国だ」とも。
    どう返してよいか、言葉に詰まってしまった。
    カメラは10000円しない小型デジカメだが、
    「いえいえ、安物ですよ」と返すのが正しいのか
    「確かに高い代物です」と返すのが正しいのか。
    私たちが普段当たり前のように使っている旅の必需品、デジタルカメラ。
    いま、ナイロビは急速に発展していて、
    仕事を求めて地方から来た人が溢れかえっている。
    でも、実際には仕事を得ることができない人が大半だ。
    平均収入は分からないけれど、物価は日本と同等レベルに高い。
    子どもの話になった時も、
    たいていの国の人は「本当にかわいくて、私の人生の宝よ」くらいのことを言うものだが、
    アムスは「教育費がかかってしょうがない。服も必要だし。大問題だよ」と言った。
    でもかわいいんでしょ?と尋ねたけれど「かわいいよ、でも問題なんだ」と。

    この一連のやり取りは、私の心にグサッと来た。

    世界一周していても、日本でマンションを賃貸して暮らすのと出費は変わらない。
    レストランでは一番安いものをオーダーして、
    移動は極力バスか徒歩で、
    お土産なんかほとんど買わない節約バックパック旅行だとしても、
    世界一周ができるほどにはお金持ちだ。
    そして、他国から見ればどうあがいても、お金持ち日本人なのだ。

    今はまだ明確ではないけれど、
    ランプの明かりの下、アムスと語り合ったことは、
    今後の私の人生になにか変化をもたらすだろう。

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