世界一周初心者のヨメブログです。
朝日と共に起きてみようと思ったら、それより前に窓の外からの子供たちの声で目が覚めた。
来よったか~、そんな気はしてたんだよなぁ、日の出から遊ぶ気満々の子供たち。
目を輝かせて私が起きてくるのを家の外で待ってる。
うぅ、おばちゃんはまだ少し眠いですが、起きますよ、はい、起きますよ。
早起き組は8人くらい。
「ねー、テンプル行こう!」ということで眠気眼で山道を歩く。
途中、「これ、チリ(唐辛子)食べたら辛いよ~、ほら」と食べるパフォーマンスを見せてくれたり
「これはグァバの木。実を食べられるよ」と木に登って何個か実をとってくれたり、
「あれは私のおばあちゃんの家、はーい、おばあちゃーん!」と叫んでおばあちゃんを呼び出したり。
にぎやかさに目も覚めてきたころ、テンプルとよんでいた場所に着いた。
石で囲われた中に村の神様の石が祀られていた。
みんなが祈りに来ているしるしに赤い粉やオレンジの粉やマリーゴールドが飾られている。
子どもたちに言われるままに手を合わせて、お祈りの言葉を私も復唱する。
テンプルを出るとどこで噂を聞きつけたのか、またもや新しい子供たちが増えている。
また20人くらいに囲まれて、踊って攻撃。
朝7:00から村の神様の目の前の丘でふらりふらりと舞う日本人。
嬉々とした笑顔で見つめる村の子供たち。
なんて平和な光景。
踊りつかれて家に戻ろうと言うことになり、
一緒に来た子供たちとサントス家を目指す。
デンジャラスロードと子供たちが呼ぶ、来た道とは違ううっそうとした森を抜けるルート。
細い小道、湿った岩々をを登って行く。
トトロの世界みたいだ。
突然視界が開けるとサントスの家の裏に出た。
さすが、こんな裏道を知っているなんて。
ちょっと疲れたので、子どもたちの踊って攻撃から身をかわすため
お隣の英語もちょっと話せる20代のお姉さんの家でバッファローミルクをいただきながら話をする。
…でも、子供たちも離れずにずっと1メートルの距離で私たちの会話を見守ってる(^^ゞ
リラックスできましぇん(笑)
このまっすぐなまでの興味がうれしくもある。
ミルクが飲み終わるが早いか、「遊びに行こう」と言う。
大人たちが気遣って「遊びはまたあとで!」とぴしゃりと言うと、
おとなしくなったかに見えた、が、口パクで私だけに見える位置で
「遊ぼう!あっちに行こう!」とジェスチャーしてくる(笑)
しばらく見て見ぬふりをするも、うーん、根負け(^^ゞ
結局、連れだって女の子たちの家めぐりへ。
それぞれの家で家の中と家族を紹介していただき、
チャイや食べ物を出していただいてごちそうになりながら話したりダンスしたり。
次から次へとお家をはしご。
どの家族もあたたかく迎えてくれて、チャイをたくさんいただいた。
村にはお湯のシャワーはないので、湧水を桶に貯めて日中の日で常温になったところで
昼間の温かいうちに体と頭を洗う。
体を洗った女の子はメイクを始めた。
目の周りをぐるりと黒く縁どる。ネパール女性のメイクだ。
ネパールの女の子は生まれて半年の儀式で左の鼻と両耳にピアスの穴をあける。
だからみんな小さいうちから金色のピアスが光ってファッショナブル。
一番なついてくれていたモニカは私にメイクをしてくれるという。
慣れた手つきでアイラインをかいてくれて、特別に口紅もぬってくれるみたい。
でもモニカの家には口紅がなくて、三菱鉛筆の赤色鉛筆の芯のところをつばで濡らして
少し柔らかくして唇に塗りつけてくれた。
メイク用じゃないから、ちょっと痛い…。
この村での子供のトクベツメイクをしてもらって、庭の花を頭にさしてもらって、
見た目も心もうかれぽんちな私。
子どもたちは本当に楽しそう。私もそれはそれは楽しそう。
今宵も歌えや踊れの宴がサントス家の前で開催された。
男の子たちは「ドラマ」なる演劇を見せてくれた。
内容はカンフーのような戦いごっこ。
3歳の子から14歳までの少年が入り乱れて敵と味方に分かれて蹴ったり飛んだり。
みんな片手バク転ができるから迫力満点。
最後は誰かが勝利してほかのみんなはやられて倒れる。
3歳の子もほとんど失敗するんだけど果敢にバク転をしてみせる。
年齢関係なく全員が一緒に遊んでる。村ではみんなが強いきずなで結ばれてる“仲間”だ。
女の子たちには影絵を教えたり、アルプスいちまんじゃくの手遊びを教えたりして遊んだ。
私は明日の朝6:00にこの村を出発してカトマンズに戻る。
今夜寝たら、明日の朝バイバイをするだけになってしまう。
ちょっと切ない村の夜。
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