世界一周初心者のヨメブログです。
宿泊していたアカ族の村で飼ってるニワトリのコケコッコーで目が覚める朝5時。
確かに少し明るくなり始めてる。
村の生活は陽が落ちれば眠り、陽が昇れば起きる。
朝食後9:30トレッキング開始!
今日はもうひとり地元ガイドのアートンが加わる。
アートンは英語はほとんど話さないけど、自然を知り尽くした男。
歩き始めて早々、道端に落ちてた細長い竹を手に取り、
おもむろにそばに生えてたパパイヤの実をめがけて突き刺した。
落ちてきたパパイヤを持っていたナタみたいな刃物でザクザク切って、みんなに配給。
パパイヤは5人で食べるには大きすぎて、余ったところはおしげもなくそこらへんにポイッ。
そして再び、さっそうと歩き始める。
おおー、ワイルド!!荒々しいね、ジャングルの男だね。
そのあと、突然手に持っていたお手製のパチンコで木の上向かって、玉をとばした。
バサバサッと飛び立っていく小鳥。
どうやら昼食用の鶏肉を捕まえようということらしい。
玉は道端の小石。
おおー、ワイルド!(笑)
昨日から一緒のガイド曰はく、ヘビが捕まれヘビを、
ネズミが捕まればネズミを肉とするらしい。
おー、小鳥も気が進まないけど、どうかヘビがアートンの前に現れませんように!
その後も道端のコーヒー豆の木から実を採ってくれたり、
笹のような葉っぱを飛行機みたいに遠くに飛ばす遊びを見せてくれたり、
茎に少し穴をあけて笛を作ってくれたり、
ジャングル遊びを堪能させてくれるアートン。
かっこいい!おもしろい!
お昼になったが、無事に小鳥もヘビもネズミも捕まらず、
食材は道々で採り集めた野菜たち。
肉が収穫できず悔しそうなアートン(笑)
ペッタンコのバックしか持ってないガイドふたりなので、
もちろん食器も自然の中から作ります。
竹を切ってきて、コップ兼お皿とお箸、そして鍋替わりも竹!
まな板はバナナの葉っぱ。
インゲン豆と唐辛子とナス(←このナスは道端の誰かの畑から拝借)が
煮立ったら、最後に食べられる葉っぱを蓋代わりに詰めてぐつぐつ。
タイヤにバナナの葉っぱを敷き詰めてそこに茹った野菜をお湯ごと入れる。
そして、即席ラーメンを割り入れてバナナの葉っぱを巾着みたいにしばって蒸らす。
数分後、野菜ラーメンの出来上がり~♪
食後に姿を消したアートンはすぐに両手いっぱいのグァバを持って帰ってきて
デザートに。葉っぱを煮出してハーブティーも作ってくれた。
全部天然素材の食器類は食べ終わったら藪の中に投げ捨てて自然へ返す。
やっぱりかっこいい!おもしろい!
こういうことできる人になりたい!!
昼食後の山歩きはさらにディープで、笑っちゃうくらいの道。
いや、もう、道なんてものはなくてただの草がおおい茂ったところを
例の料理にも使う、何でも切る刃物でバッサバッサ切り開いて進んでいく。
しかもジャングル男アートン、歩くの早い!
鼻歌うたいながらズンズン先のほうへ。
待ってくれ~、道がないから本当に迷子になっちゃう~、
こちら、本気の追っかけ山歩き(笑)
少し開けたところに来たとき、私の目の前を体長30センチはあろうかというまっピンクの大ムカデが!
思わず叫ぶと、駆け寄ってきたアートンが刃物で大ムカデを真っ二つ!
誇らしげに二つにしたムカデを見せてくるアートン。
このムカデは毒もあるらしいからありがたかったけど、その刃物、さっき料理に使ってたやつですよね??
このあとパパイヤとかあっても、その刃物でむかれたらもう食べれましぇん…。
もう本当にアドベンチャーで自然を楽しみきったトレッキング。
最後はふもとの温泉でびっちょりの汗を流しました。
天然温泉で硫黄のにおいがして、こういう日本風温泉はこの旅初でうれしいひととき。
やっぱり日本人だわ~。
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