世界一周初心者のヨメブログです。
ロンドンから一路、エジプトはカイロへ。
カイロは今年の年始に大規模なデモがあったため、
現在JALが直行便を半年間運行停止しているような状況。
なので、安全を買うべし、とめずらしく観光にガイドさんを付けました。
カイロ着が夜の23:00。
空港内は税関の手前からすでにタクシーや旅行の客引きが。
なぜだ?!どうやって入った?!
荷物も無事にピックアップして出口へ。
ビシッとスーツを着こなしたガイドさんが「HARA」のプラカードを持って
お出迎えしてくれました。
真っ暗な真夜中の空港着でお迎えがいると、安心するなー。
「普通なら30分だけどラッシュだからホテルまで1時間ちょっとかかるよ」というガイドさん。
え?今、夜中ですけど?ラッシュ??って聞いたら
「カイロは眠らない街なのさ」とのお答え。
確かに車は多い。すごいなー。
アラブの空気が流れる町はロンドンとうってかわってちょっと黄土色。
人の熱気がムンムン溢れてる。
道路は交通ルールがどこまであるんだか、車線という概念はほぼなく、
隙間があったら入り込むが勝ち。
隣の車と数センチしか距離がない。
ぶつかりそうになったらクラクションを鳴らしまくる。
私はこんなところ運転できまへん。
タフリール広場という町の中心の広場周辺は今でもたまにデモが起こるというので
今回は避けて、車で20分ほど先のお金持ちの家や大使館が立ち並ぶ地区のホテルをとった。
が、私たちがカイロ入りする1日前、
その地区で死傷者も出たイスラエル大使館の襲撃事件が。。。
せっかくちょっと高めのお金払ったのにー。
日本にいた時は「そんな事件が起きたのかー」とニュースを見たときにしか頭に残らない事件も
旅に出ていると敏感になる。
ノルウェーのテロ、ロンドンの暴動、エジプトのデモ、どれも“今”世界で起きている出来事なんだ。
翌朝、8:30にホテルにガイドさんがお迎えに来た。
めざすはギザのピラミッドとスフィンクス!
車で30分と言われていたけれど大渋滞でいっこうに着く気配がない。
「エジプシャンタイムで30分だから、こういうこともあるわよー」と笑いながらガイドさん。
飛行機の1時間遅れ、とかバスの2時間遅れ、とか、
待ち時間3時間とか、この旅で全然、苦にならなくなった。
「あら、3時間もあるなら本でも読もうかな」とか
「ひと眠りできるな」とのんびり。
日本でこのペースじゃ、仕事できないな(^^ゞ
ギザにはピラミッドが3つある。
一番有名なクフ王のピラミッド、そしてその息子カフラーのピラミッド、
そしてその息子メンカウラーのピラミッド。
世代がさがるにつれ、すこしずつピラミッドの大きさが小さくなっている。
メンカウラーのピラミッドの横には妻たちの小さなピラミッドが3つ。
そして、言わずと知れた体はライオン、顔は人のスフィンクスもここに佇んでいる。
でも、この政治情勢なだけあって、観光客が少ない…。
ピラミッドの前に集まっている土産物売りやらくだ引きのほうが圧倒的に多い。
下から見上げると首が痛くなるほど大きなクフ王のピラミッド。
ひとつひとつの石もかなり大きい。
これを数百キロ離れた切り出し場から切り出して、
ナイル川をずっとくだって運んできたんだそう。
ひぇ~、この時代にエジプトに生まれてたら私、かなりのヘタレに違いない。
クフ王のピラミッド内部は入場人数制限があるチケットを
獲得するために朝いちから並ばなきゃならないほど大人気。
ただし、前情報によると中は通路が狭くて暗くて暑さで蒸しかえっている上に、何にもないらしい。
よって、私たちは孫のメンカウラーのピラミッドに入ることに。
ガイドさん曰はく「このピラミッドも同じです。Nothingを見てきて」だそう。
腰をかがめて狭い通路を進むも、うーむ、確かに何もない(笑)
しかも観光客が少なくてピラミッド内には私たちのみ。
他人のお墓の内部にいま、私たちのみ(^^ゞ
すぐ隣が砂漠のこの場所は夏にはかなりの湿気と暑さになる。
それでも4500年もの間ここで静かに眠り続けることができたなんて恐るべしピラミッド。
測量も方位もかなり緻密なものだったらしい。
数字や丁寧な作業に弱いから
やっぱりこの時代に生まれてたら私はヘタレだ(笑)
「俺は遠慮しとく。興味ないもん」というムコをしり目に、
モロッコの砂漠のリベンジ!とばかりに意気込んで
ひとり、らくだに乗った。
車で移動するはずだったわずか200メートルの距離をらくだ移動で70エジプトポンド(チップ込)。
でもどこかでリベンジを果たさないと気が済まなかったので
らくだに乗れて大満足。
モロッコのらくだよりもふかふかのクッションで乗り心地良かったし、
こっちで乗れてよかったんだも~ん。(と、思おう)
スフィンクスにも入場券が別途必要なんだけど、
スフィンクス自体大きすぎるので入場券なくてもどこからでも全体が丸見え(笑)
でも、せっかくなので近くまで行って鼻とあご髭が失われたお顔を拝見してきた。
鼻はナポレオン軍が遊び半分で破壊した、との説もあるけれど、
本当は強風で崩れ去っちゃったんだって。
あご髭はロンドンの大英博物館で見た通り、イギリス軍が持ち帰ったんだそうな。
鼻も髭もなくて、ずいぶんとチャーミングな表情。
大英博物館さん、威厳のあるあご髭返してあげて~。
観光ツアーにセットになっちゃってる貴金属店と
パピルスという伝統の紙のお土産物屋に寄るもすぐに退散。
バックパッカー旅、お土産は荷物になるから買えないの!
ここでツアーは終了で個人でエジプト博物館へ。
そして、大使館襲撃のあったすぐ近くにある広~い部屋に
ダブルベットがふたつもデデーンと並ぶ警備員付き4つ星ホテルに戻ったのでした。
*旅メモ*
3つのピラミッド地区の入場料:60エジプトポンド
クフ王のピラミッド入場料:100エジプトポンド
メンカウラー王のピラミッド入場料:30エジプトポンド
エジプト博物館入場料:60エジプトポンド
※学生はすべて半額
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